仕事は収めたものの・・
2005年 12月 30日
西大沼のお客様のお宅で、庭で水が漏れているということで伺いました。修理をしている間お客様からこんなお問合せがありました。
「お風呂の水の流れが悪いのだが、排水管の洗浄とかはしてもらえませんか?」というものです。お話しを伺うと、お風呂の水を流してもなかなか水が引いていかないとのことでした。当然、排水管の清掃も小池設備では致しますが、高圧洗浄よりも根本的な原因を突き止めなくては、なかなか改善されません。私は、きちんとした排水設備は、それほど痛むものではないと考えているからです。
お風呂の排水管も確かに古くなってくると、石鹸粕や髪の毛、水垢等で排水管の流れが悪くなってきますが、それほど古いお宅ではありません。築15年程度でしょうか。お風呂はユニットバスになっているとのことでしたので、直接接続されている屋外の排水桝を探しました。
10年ほど前に公共下水に切り替えたということでしたので、ひょっとしたらと思ったのですが、案の定、屋外の排水桝に臭気止めのトラップ桝が設置されています。
これは、ユニットバスの排水溝にある臭気止めのトラップにさらに、屋外の排水桝で臭気止めのトラップを取った、2重トラップの構造になっているのがわかりました。
この場合は、屋外排水桝の方をトラップの無いものに交換するのが一番だと思いますが、コストも掛かるので、とりあえずトラップ桝の蓋に吸気口を設ることを、お客様には薦めてきました。それで様子を見て、屋外の方に臭気が上がるようでしたら、改善の工事をしたらいかがですか?というわけです。
費用対効果も考えながら、お客様にとって最小のコストで最大のメリットのある方法をご提案するべきだと思います。本当は、それで工事を勧めればお金になるんですけど・・。そういうやり方はあまり好きではありません。