ポンプから異音!?
2005年 11月 11日
修理のメンテナンスの際には、電話での状況のヒアリングが、大事です。最初のヒアリングである程度の見当をつけて、必要な材料や道具を持っていくだけで、後の作業に大きく差が出ます。
お話の感じから、さてはウォーターハンマーかな?と、見当をつけていました。ポンプの2次側にチャッキバルブ(逆止弁)などがあると、ポンプが止まった際に、急に弁が閉じ、「ガーン」という異音がパイプを伝って、聞こえることがあるからです。
普段余り気にならなくても、気になりだすと、結構気になる音です。案外、一般のご家庭でもウォーターハンマーなどが発生する場合があるのですが、気が付いたのは、お客様だったりして、住んでいる人はあまり気にならないなんてこともあります。
ウォーターハンマーの場合は、配管の支持をしっかり固定する(振れ止め支持)ことやチャッキバルブを交換したり、水激防止器を配管の途中に設置するなどして対応します。
早速、見に行って見ると、ポンプがひっきりなしに回っています。ウォーターハンマーの場合は、ポンプの停止の際に、起きることがほとんどです。しかし、回りっぱなしで、ウォーターハンマーの起きる暇さえありません。たまに停まるのですが、すぐにまた動き出します。
良く音を聞いていると、給水ポンプが1号機と2号機の並列交互運転になっているのですが、それが切り替わる際に、「がちん」「がちん」と音がすることに気がつきました。
原因は、この「がちん」という音のようです。
この音は、ポンプが1号機と2号機を入れ替えるマグネットが切り替わる音です。普通でも、音はするのですが、今回の場合はひっきりなしに切り替わります。しかもポンプも回りっぱなしです。
どうやら、圧力タンクに問題があるようで、規定の圧力を保持できなくなってしまったようです。
早速、メーカーのメンテナンスを依頼します。とりあえずは、音はうるさいのですが、機能に支障はないようですし、水も出ますので、明日の対応になってしまいました。
給水ポンプも、経年劣化で悪くなっていきますが、年に一度は点検することで、突発の事故はだいぶ防げると思います。
↑今回、故障してしまったポンプ。でも、圧力センサーを交換することで、きっとまだまだ働けます。